残酷な自殺教唆は殺人罪相当

残酷な自殺教唆は殺人罪相当

先日、中学2年の長男に暴行した上、自殺させたとして自殺教唆などの罪に問われていた父親に、求刑通り懲役6年の実刑判決が言い渡された。

この男は義父で、妻の連れ子である長男に、日常的に罵声を浴びせ暴行していた。

息が臭いと因縁をつけ、食事の時以外はマスクを着用させ、時には女装を強要し、時には土下座をさせ、ボクシングの経験者であることから、スパーリングと称して四六時中暴行を繰り返していた。

学校を一ヶ月も休ませ自宅で同様の行為を繰り返し、挙句の果て「24時間以内に自殺しろ」などと脅し、精神的に追い詰められた長男は自宅で首を吊り自殺をした。

母の救いも阻まれ鬼畜の部屋と化した家庭と、体にアザがあっても、一ヶ月半も欠席しても、何も異変に気付かない学校を行き交う中学生にとって、この世はさぞかし地獄に見えたに違いない。命を経つ瞬間に、これで楽になれるとさえ思ったかも知れないくらい辛い日々だったことだろう。

男は裁判で傷害と自殺教唆の罪に問われていたが、「自殺を唆す言葉を言った覚えはありません」と起訴事実を否認していた。

判決で、東京地裁立川支部が「非人間的で残酷卑劣な犯行」と談じ懲役6年を言い渡すと、「状況証拠でものを言うのはやめろ」などと声を荒げて反発した。

裁判長が「未来ある14歳の人生が絶たれた」と男を厳しく批判したのはいいが、それでも懲役6年しか罰則を科すことが出来ないのは無念である。

刃物で人の命を奪えば凶悪犯罪として扱われ、無期懲役にも成り得るのに、直接手を下して殺害した訳ではないから、たったの懲役6年で済んでしまうのか。

いっそ刃物による一突きで逝かせてあげたほうが被害者にとっては楽であったと思うほど、卑劣極まりない犯行であったのに。

現行法では懲役6年が限度ということか。

これからは、直接手を加えなくても、死に至る要因を引き起こした残酷な事由が認められる場合は、殺人罪と同様に罪を問うか、犯行の残虐さに見合った厳罰に処するようにするべきではないか。

近頃、いじめや虐待による自殺が問題視されているが、自ら死を選んだ者の自己責任では済まされない残酷な事件ばかりである。

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