国会議事録シリーズ16 公共建物会社創立約一カ月で三ノ宮電電工事受注の怪!?

続 W告発



衆議院 決算委員会 昭和36年04月26日

昭和三十六年四月二十六日(水曜日)
   午前十時二十六分開議
 出席委員
   委員長 荒舩清十郎君
   中略

 出席政府委員
        郵政政務次官  森山 欽司君
        
   中略
 委員外の出席者
日本電信電話公社総裁                   大橋 八郎君
日本電信電話公社副総裁                 横田 信夫君
日本電信電話公社理事(技師長)        米沢  滋君
日本電信電話公社理事(経営調査室長) 秋草 篤二君(後の公共建物 相談役)
日本電信電話公社建築局長              中田 亮吉君(後の公共建物社外取締役)


○荒舩委員長 
ところで、それはあなたが就任をなすっておらないから、よけいおかしくないかとお考えがつくのではないのですか。あなたが就任をされておったら、まさかそんなことはないだろうと思うが、それはあなたの就任前のことであるかもしれないが、どう考えても、何だかおかしいようにしか思えないのですが、あなたの直感はどうですか。これはおかしいですよ。


○大橋説明員 
ただ設立の日と契約の日が割合に近いというだけのことでありまして、その設立前に契約したわけでも何でもないのですから、そう非常識だとは考えないのですが、いかがなものでしょうか。私は、そう不思議だとも思いませんです。


○荒舩委員長 
そうなると、私は総裁によけいお尋ねしなくちゃならぬのですが、こんな疑惑を生じていることを、疑惑がないというようなお考えだとすると、どうも少しおかしいじゃないかなあというような気がするのです。
私は、決してしゅうとめ根性であなたをいじめるとか、追及するとかするのではないが、これはほんとうに国民が納得できるようなことでなければならないし、また決算委員会の使命としても、九千万国民の税金がどう使われているかということから考えて、納得できるような解明をすることが、この委員会の使命である。

そういう考えで、良心に従って私どもこれをお尋ねしているわけなんで、虫のせいやかんのせいで私が委員長の席から説明を求めているわけじゃないのです。
まことに不可能なことです。

他の委員会においても、こういうような質疑がかわされたと聞いておりますが、総裁、これはあなたのお御就任前のことだとしても、お宅の方とか国鉄とかいうようなところは、日本の国力の一つのバロメーターであるから、そういうところを、もう少しだれにも納得できるような仕事をしてもらわないと困る。
そういう点から言って、まことにおかしいと思うのです。
四月十一日に会社を創立して、五月十六日にはこの第一期工事を引き受けたのだという。
そうなると、何だかこれを引き受けるために会社を作ったようにしか、どうしても思えないのですよ。

総裁にはこれ以上お尋ねしませんが、副総裁はどうお考えですか。


○横田説明員 
今のお話の点については、先ほどお話ししましたように、この会社が設立して間もなくわれわれの方の仕事をやったということから、この会社が、その後の実績を見ましても、私の方の仕事に重点を置いてきたということは、確かだと思います。

これは確かだと思いますが、ただ、お話の点の、私の方の仕事を特に不公平にやらしてやろうとか、そういうようなことで会社を作られたというようなことはなかったものと、私どもは信じております。
裏の話があったかなかったかと言われると、私も、その当時面接の当務者ではなかったのですけれども、裏の話はなかったものだと、私はほんとうに心から信じております。

そうしてその後の取り扱いも、先ほどお話しいたしましたように、この会社について特に不公平な取り扱いをするというようなつもりでやってきておりませんし、今後とも、この会社の取り扱いについては、他の三菱地所、三井不動産というような不動産会社と平等な取り扱いをしていきたいと思っております。
その点は、ほかの会社と特別扱いをするのではないということで、一つ御了承を願いたいと思います。


○荒舩委員長 
それから中田説明員にちょっとお尋ねしますが、先ほどの勝澤君の質問で、キャバレーだのダンス・ホールだのじゃないのだ。
しかし、それは公共建物が絶対の権利があって、そこできめてきたものを電電公社で話を承るんだというように聞こえたんですが、そうですか。


○中田説明員 
そうではありません。もちろん、公共建物株式会社の所有でありますから、今度の場合も、東芝――東京芝浦電気株式会社が入りたいからということでありますし、これはりっぱな会社でもありますから、われわれの方は、それでけっこうだという返事をしたわけであります。


○荒舩委員長 
たまたま芝浦電気という話が出たが、そればかりではなく、――決定権は、そうすると、電電にあるんですか、ないんですか、どっちですか。


○横田説明員 
これは、公共建物の所有分についての決定権は、公共建物にあります。
それから今の共済会の所有分は、私の方で借りたわけですが、共済会の所有分は、共済会が決定権を持つわけです。
だから、所有権を持ったものが最終的な決定権を持つわけであります。
これは今度の本社の建物だけの問題ではなしに、先ほども申し上げましたように、共同建物は――ビルディングの分割所有は、御承知のように縦で分けることもできるし、横に分けて分割所有することもできる。

だから、所有権は、それぞれ分かれてあるわけです。福島の電話局の場合は、われわれの所有のほかの分は、商工会議所が持っておる。
商工会議所がどこに貸すかということの最後の決定権は、商工会議所がその所有権に基づいて決定する。しかし、それにしても、そう変なところじゃ困るから、われわれの方と協議してきめてくれ、こういうことになっておるわけであります。
従って、協議したときに、そこはあんまり変じゃないかとわれわれが言えば、これは当然向こうが遠慮する、こういうことで協議せねばならぬ、こういうことであります。


○大上委員 
さいぜんからいろいろ話を承っておって、私も委員長と同じく頭が悪いのかもしれませんが、のみ込めない。ただいま同僚委員から質問がありましたのを要約いたします。
点は、私も議席は持っておりますが、他に事業をやっております関係上、 社会通念に基づいて、四月一日に設立せられたものと五月に契約するということは、どう考えても、われわれ理解できないのです。

どうも皆さん方はそれぞれの役所にお勤めだからといえばそれまでだが、経済マンとしては、こういうことはあり得ない。
何だかそこにおかしなものがあるということは、われわれもそう思います。
そこで総裁なり副総裁の御意見いろいろございましたが、私の答えの要求は、社会の常識上から見たら、こういうことがあり得るのですか。
または皆さんが過去の経験なり既往のいろいろな問題から見て、こういう問題はほんとうにあるのでしょうか。その点を一つお尋ねしたい。

第二点、現在問題になっております三宮の電電公社ですが、竹中が請け負って播磨造船が鉄骨等を出して云々と出ておりますが、私、神戸の出でございますので……。
この当時に、たとえば播磨造船が鉄骨を提供した。従って、それが直接に坪当たりの単価を非常に安くするということはおかしいということで、子会社である呉造船に、特別契約で現在事務所を使わしておるということを巷間伝えられております、真否はわかりませんけれども。

そもそも発足自体が、重ねて申しますが、社会の通念上から見てどうも不可解千万だ。
私も同じ意見なんです。それであらためてお尋ねしますが、その点の二つをお答え願いたいと思います。


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