国会議事録シリーズ17 外郭団体・財団法人電気通信共済会と公共建物

続 W告発


みずほ銀行本店の向かいに建つNTT日比谷本社ビル。
土地は電電公社の所有、建物部分は電電共済会と公共建物が共同で所有している。

電電公社は、延々と外郭団体である大家・電気通信共済会に家賃を支払っていたわけだ。


霞ケ関電話局のように、素直に電電公社が、丸ごと所有すればよいものを、共済会と公共建物に、わざわざ建物を所有させる「目的」は?

何も、そんな複雑なことをしなくても。

それには、歴とした「理由」があるのだな。
「理由」が無くて、手数のかかることしやしませんって。

その「目的」と「理由」
金の流れを追えば、おのずと見えてくる。



衆議院 決算委員会 昭和36年04月26日


昭和三十六年四月二十六日(水曜日)
   午前十時二十六分開議
 出席委員
   委員長 荒舩清十郎君
   中略

 出席政府委員
        郵政政務次官  森山 欽司君
        
   中略
 委員外の出席者
日本電信電話公社総裁             大橋 八郎君
日本電信電話公社副総裁            横田 信夫君
日本電信電話公社理事(技師長)           米沢  滋君
日本電信電話公社理事(経営調査室長)    秋草 篤二君(後の公共建物 相談役)
日本電信電話公社建築局長                 中田 亮吉君(後の公共建物社外取締役)



○大上委員 
まず、会計検査院にちょっとこの関連の問題でお尋ねしますが、財政法、会計法を見ますると、国有財産の払い下げ等については、よほどのことでないと随契ができないのだ。
従って、この現在の会計法あるいは財政法から見まして、電電公社は、この請負その他についても随契ができ得ることになっておるのですか、なっておらないのですか。


○平松会計検査院説明員 
電電公社の場合も、一般の国の会計の場合と大体同様でありまして、一般指名競争が本則ではございますが、随契の道が開かれております。


○大上委員 
それならば、ただいま議題になっております、いわゆる設立と契約の間が非常に近いという問題が出ておるのですが、おそらく電電公社側は、一つの請け負わせの基準というものをお持ちであろうと思う。
私は、委員長と同じ意見で、社会通念で――ということは、やはり一つの企業の実績を見なければならぬ。
いい悪いは別ですけれども、その会社の擁する技術陣の内容も検討しなければならぬ。
あるいは資金の効率的な使い方も、よほど考えていかなければならぬ。
こういう面を総合して、社会通念という言葉が出ておるのです。
さてそこで、こういうふうな原則に照らし合わされたことが、公社にあるかないか。
そしてこれを十分研究なさったか。これによってなさったかどうか。これをお尋ねいたします。


○横田説明員 
公社の随契契約と競争契約との問題でありますが、公社の場合も、原則として競争契約によっているということは、ただいま検査院からお話があった通りであります。
公社が建築業者にいろいろ仕事を請け負わすときには、大体指名競争によっている場合がおもであります。

特定の場合に、ほかに請け負ってくれる人がない場合には、随意契約によるということも例外的にはあります。
この公共建物の場合は、先ほどからお話がありましたように、他の方に当たって、これをやってくれるところがない、そこでこの会社にやってもらった、こういうことに相なっておるわけであります。


○勝澤委員 
それでは、私は先ほど共済会をお尋ねいたしましたけれども、共済会は、約三十四億七千五百十四万ですか、相当膨大な金を支払っているわけでありますが、その資金調達は、共済会はどういうことになっているのですか。


中略


○勝澤委員 
そうすると、ますます私はよくわからないのですが、この日比谷と三宮、霞ケ関、千代田、今までの公共建物が作ったものは、やはりこれと同じ形でやられておるのですか。
共済会に移して、共済会の方からお宅が買っている、こういうことになるのですか。


○中田説明員 
共済会が入りましたのはこの日比谷電電ビルだけでありまして、ほかは全部公共建物株式会社が建てまして、直接公社がこれを分割買収していったわけであります。
共済会が全部公社の使う部分を買いまして、公社に貸してくれるということは、今度が初めてであります。


○勝澤委員 
それでは三宮、霞ケ関、千代田というのは、建設資金は総額大体幾らだったのですか。


○中田説明員 
三宮電電ビルは、建設費及び金利その他を入れまして、五億三千九百万円程度であります。
霞ケ関電話局総合建物は、十一億四千四百万円であります。
千代田電電ビルは十一億一千八百八十七万円ということになっております。


○勝澤委員 
三宮、霞ケ関、千代田というのは、どのくらいの率で公共建物が電電公社以外に貸しているのですか。


○中田説明員 
三宮電電ビルは、公社部分が二千八百八十二坪九三、公共部分が千五百五十四坪三五でありまして、霞ケ関電話局の場合は、これは電話局だけでありますので、六千三百六十七坪六八が公社部分であります。
千代田電電ビルの場合は、公社部分が五千四百三十四坪四二、公共建物部分が二千四百四坪三七ということになっております。


○勝澤委員 日比谷の方も坪数を言って下さい。


○中田説明員 
日比谷の場合は、いわゆる公社が使っている共済会部分が一万四千八百九十二・〇四坪でありまして、公共建物部分が七千九百四十三・三四坪であります。


○勝澤委員 それで、日比谷の電電の土地代は、幾らなんですか。


○中田説明員 建設期間中は、そのときの評価によりまして、月額坪二千四百円の地代をとっておりました。
でき上がりましてからの地代につきましては、現在評価を金融その他機関に依頼をしておりまして、その結果を待って、これを値上げしたいと思っております。


○勝澤委員 それはいつまでにきまるのですか、土地代は。


中略


○勝澤委員 そうすると、二千五百坪について、公共建物から土地代をとる、こういうことになるわけですね。


○中田説明員 
二千五百坪のところに高い建物が立っておりますので、その建物の総坪数で、一階から上の方へいきますと、だんだん逓減する率をかけまして、それによって公共建物が持っておる部分の土地代をはじき出しまして、とるつもりであります。


中略


○中田説明員 
先ほど申し上げました建設費の他を計算いたしまして、坪当たり月額賃借料といたしまして、先ほど申し上げましたように、最後までの全部の決算ができておりませんので、若干の差がありますけれども、月額二千二百二十六円払うつもりであります。


○勝澤委員 電電公社が共済会に払っている家賃の総額は、幾らなんですか。


○中田説明員 それを全体の坪数にかけますと、年額といたしまして三億三千万程度になると思います。


○勝澤委員 そうすると、一年に三億三千万円の家賃を電電公社は共済会に払う、こういうことですか。


○中田説明員 その通りであります。


○勝澤委員 
一体五十億ばかりで建ったもので、そのうち、電電公社の建物の分三十四億なんですね。
それは十年か十二、三年で減価償却ができる。
こんなばかばかしい計算になるのですか。
これは私しろうとでよくわからないのですけれども、家賃とか建物とかの計算というものは、こういうものなんでしょうか。
土地も優先的に与えておる。


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