介護現場を破滅させる厚労省案『24時間地域巡回型訪問サービス』


 国が「在宅移行」と言う時には、必ず「地域サービスや民間NPOなどの『活用』と『連携』」という言葉が報告書にわんさか出てくるが、言いかえれば「タダ働きするヒマな主婦やボランティアを使って、税金は使わないで在宅に帰れ」という事。


 つまり、今は施設だから実施できているサービスを「地域、NPO」というタダ働きの力で補ってくれということだ。
 そんな事、今ですら十分に「地域、NPO」サービスが整っていないのにできるわけがない。


 在宅移行した場合、現在のようなサービス資源が不足している状態では家族の身体的、精神的、金銭的負担が増えることは間違いない。
 家族がいても、介護うつのための自殺や心中が絶えないのに、一人暮らしの要介護者を完ぺきに支えられる24時間体制の制度など作れるわけがないじゃないか。


 現状の地域サービスですら足りない中、無理に24時間体制の制度を作る必要があるのだろうか。


 報告書の最後にはこう記されている。


「なお、今後、本経過報告に記載された内容及び現在実施中のモデル事業や事業所アンケート結果を踏まえ、検討会において議論を重ね、10月下旬を目途に中間取りまとめを行い社会保障審議会介護保険部会において当該取りまとめ内容の報告を行う予定としております。」


言い変えよう。


「11月までに非公開で議論して作った報告書をまとめて、『社会保障審議会介護保険部会』という公の会合に提出します。委員は色々意見を言うでしょうが、それも事務局の筋書き通りですから大筋で了承される予定です。パブリックコメントは受け付けますが、いつも通りスルーします。そして法案が作られて提出されますが、来年1月のねじれた通常国会では中身を見てる余裕などないでしょうから可決成立するでしょう。そうして、2012年4月の同時改定と一緒に制度はスタートします。たくさんの通知を出しますから、事務作業も大変になると思うので覚悟してください。あ、まだ事務作業時間への報酬をつけていないのでタダ働きですけど、こちらもそこまで出していられないので頑張って下さい。現場ではお年寄りが待ってますから奉仕の精神で頑張って下さいね。下手したら訴えられるのは国じゃなくて皆さんですから、仕事はちゃんとしてくださいね!」


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